主人公・白鬼院凛々蝶は、無駄に虚勢を張り、悪態をついてしまうという、困った癖を持っていました。
その悪癖を直すため、また、そのせいで周りの人間を傷つけないよう一人暮らしを始めるために、「メゾン・ド・章樫」通称・妖館に入居します。
この妖館は、一世帯に一人のシークレットサービス、いわゆるボディーガードがつく最高級のセキュリティを誇るセレブマンション。
家柄、財産など、厳しい審査を通ったものだけが入居できるというふれこみで知られていますが、実は、妖怪の先祖がえりたちが住まう「おばけやしき」としての、裏の顔を持っていたのです…!
そして、入居した凛々蝶を待っていたのは、断ったはずのシークレットサービス・御狐神双熾でした。
凛々蝶について回り、世話をしたがる彼を冷たくあしらう凛々蝶でしたが、彼は凛々蝶に「犬にしてほしい」と懇願します。
大仰に慕う彼に戸惑いながら、凛々蝶の新生活は、騒々しく幕を開けるのでした…。